前回は、葉状腫瘍の疑いがある乳腺腫瘍の摘出手術を決意したという記事を書きました。
葉状腫瘍とは、どんな病気なのでしょうか。私なりに調べてみた結果を書いてみます。
- 乳腺にできる腫瘍が主な症状。良性・境界型・悪性と大きく3つに分類される。
- いずれの場合も、手術で取り残しがあると、局所再発を繰り返すことが多い。良性でも、再発を繰り返すうちに悪性化していく。
- 悪性は肺や肝臓・骨に転移しやすい。乳がんと違って、化学療法の効果は認められない。ゆえに、治療法は、手術しかない。転移後の平均生存期間は、2年半程度である。
- 悪性葉状腫瘍は非常にまれな病気である。乳がんを含む、全乳房腫瘍の0.5%程度である。
- かつては「葉状肉腫」と呼ばれていた。上皮細胞にできるのが癌、間質細胞にできるのが肉腫である。
- 良性葉状腫瘍は、乳腺線維腺腫との鑑別が非常に困難である。マンモグラフィーやエコー、細胞診や針生検で乳腺線維腺腫と診断され、経過観察をしていたものが、あるとき急に大きくなり、切除してみると、実は葉状腫瘍だったというケースがある。
以上のことから考えると、葉状腫瘍は怖い病気ながら、良性の乳腺線維腺腫との区別が困難であるため、実は非常に注意が必要な病気であることがわかります。
葉状腫瘍は局所再発を繰り返す性質がありますが、初回の手術で完全に取り除いておくと、そのリスクが大幅に減少します。悪性でも治る可能性が高くなります。
つまり、初回の手術の時に腫瘍の周りを1cmぐらい余分に切除するなどして、出来る限り取り残しがないようにすることがとても重要になってきます。
ここで私、思うことがあります。
若い方で乳腺線維腺腫が短期間に大きくなる方がいらっしゃいます。「巨大線維腺腫」というそうです。
通常、乳腺線維腺腫は悪性化したり癌になったりしないので、大きくなって摘出する時もマージンを取らずに腫瘍のギリギリのところで切り取ります。
ですが、もしこれが区別がつきにくい葉状腫瘍だった場合、取り残しがある可能性が高くなります。
これは非常に怖いことです。
さて、私の話になりますが、現在、42歳です(2017年7月時点)。
乳腺線維腺腫は、40代以降には小さくなるのが普通だそうです。それが大きくなっていることから、葉状腫瘍を疑って、先生が詳しく検査をしてくださっています。
こんな風に40歳を過ぎていると、慎重に考えることができ、摘出する場合も葉状腫瘍を想定して大きめに切ってもらうことができます。
でも若い方の場合、なかなか判断が難しいと思います。
だから、ここで私は声を大にして言いたいです。
葉状腫瘍という怖い病気があるということを知っていてもらいたい!
知っていれば、主治医の先生に相談して早めに切除してもらったり、大きめに取ってもらったりできます。
知らなかったら、線維腺腫だから大丈夫よね、と思って経過観察していて、あとで取り返しのつかないことになる場合もあるのです。
私の場合はどうなのか、わかりません。結局、手術後の病理検査の結果を待つしかありません。
ですが、少なくとも、マージンを取って切除していただけるようにリクエストはしてみます。
病理検査の結果が「線維腺腫」だったとしたら、手術して損したと思うかもしれませんが、確定診断がつくので、大きな安心感を得ることができると思います。
頑張るしかないです。
あーそれにしても、31年ぶりの入院になります~。嫌だなぁ。前回は目の手術だったので気楽でしたが、今回はね・・・。
でも、頑張ります。
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