今使っているクレジットカードの会社から電話があり、カードの会員様に新しい医療保険のご案内を・・・とのことでした。
入院一日目から8,000円の保障、手術給付金もあり、女性特有の病気だと保障が3倍になるそうです。つまり、例えば子宮筋腫などで入院したら一日24,000円?
もしかして聞き間違いかもしれません・・・そもそも、加入の意思がないので真剣に聞いていませんでした(笑)。
で、私、曲がりなりにも2級ファイナンシャルプランニング技能士です。
保険料が私の年齢だと月々3,980円だそうですが、払い込んだ保険料は戻って来ません。「掛け捨て」ってやつですね。
そうすると、1年で47,760円、仮に5年間払ったとして238,800円。
この間に何も病気しなかったら、それだけのお金を捨てることになります。
もし、保険料を払っているつもりで同額の貯金をしていたら・・・と思うと、とても加入する気になれませんでした。
まあ今後5年間、病気しないという自信はないです、正直言って。
実際に、去年の夏に乳腺葉状腫瘍で手術していますからね・・・。
でも、皆さん。あれですよ、「高額療養費」という素敵な制度が日本にはあるんです。
医療保険に入っていなくても、ある程度は医療費って補填されるんです。
そして、確定申告で医療費控除の申請をすれば、所得税が安くなります。
逆に、保険で補てんされたら医療費控除の対象額が減ります。
あとは、月々支払う保険料と、自分が病気になって支払う医療費、高額療養費で補てんされる分などを考慮して、どうするのがいちばんお得かです。
日頃からかかりつけ医を持ち、気になることがあれば(大げさにならない程度に)相談したりして健康管理に気を付けていれば、保険料を払わずにその分貯金しておく方がお得な気がします。
例えば2016年の私の医療費の合計は、47,140円。
上の保険の1年間の保険料より安いです。そして、保険の支払い対象に当てはまる病気はしませんでした。
なので、もしこれ、保険料を払っていたら、医療費とダブルで出費ということですよね。
もったいない・・・。
そんなこともあるので、やはり掛け捨ての保険にはなるべく加入しないで、「自分は保険に入っていないので、健康に気をつけよう!」という生活をした方がいいと思います。
電話の向こうの人に、このような話をして、お断りしてみました。
皆さんもあまり保障内容に惑わされずに、余分な保険料の支払いはしないですむようにしましょう。
あ、もちろん、人それぞれに考え方が違いますので、「安心感がほしい。そのための保険だ」と思う方のご意見を否定するつもりはありません。
そこのところ、誤解のないようにお願いしますね。
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